2021/5/17のアップデートにおいて、追加された「錬成」システムですが、かなりの不評のようです。 2021/06/02時点で、「錬成」に続くワードとして「炎上」が上位に来るほどでした。 一体何が問題だったのか、を自分なりにまとめてみたいと思います。
錬成についてのおさらい
新しく追加された錬成ですが、これは武器を強化するシステムです。 サービス初期から存在する「武器」や「キャラ」を、手に入りにくい素材などを消費して強化するシステムです。 インフレについていけなくなった武器に対する救済措置として、よく利用される方法です。 すでに所有している武器やキャラを強化してくれる制度のように思えますが、一体何が良くなかったのでしょうか。 順番に要点を説明していきたいと思います。
対象の武器の種類が少なく、恩恵を受けるプレイヤーが少ない
今回の錬成の対象ですが、2種類だけです。 1つは「ロトのつるぎ」で、2つ目は「りゅうおうのつえ」です。 どちらも、初代「ドラゴンクエスト」から登場した武器で、サービス初期に課金ガチャから入手することができました。 つまり、これらの武器をもっているのは、サービス当初から続けているプレイヤーだけになります。 一応、復刻ガチャも同時に登場しましたが、新規のプレイヤーには魅力的ではありませんでした。 その理由を次の点と合わせて見ていきます。
錬成後の武器が強くない
ロトのつるぎを最大まで錬成した性能とよく似た系統の武器で年末に登場したはぐれメタルの剣の性能です。
どうでしょうか。 数値で比べれば一目瞭然かと思います。
ドラゴン系に対しては、一矢報いるかもしれませんが、この特徴が活きるのは稀でしょう。
竜王に対しては+30%ですが、他の武器の方が有効です。
はぐれメタルの剣が手に入るガチャは、現在でも引くことができますので、 新規プレイヤーがわざわざ復刻ガチャを引く理由にはなりませんでした。
今回は説明を省きましたが、「りゅうおうのつえ」も同じように強いと呼べる性能ではありませんでした。
ロトのつるぎ(錬成前) | ロトのつるぎ(錬成後) | はぐれメタルの剣 | |
---|---|---|---|
攻撃力 | 185 | 185 | 200 |
主力技 | ギガスラッシュ 230% | ギガスラッシュ改 255% | はぐれ雷光絶火 280% |
備考 | アプリリリース初期の課金武器 | 錬成強化版 強化前からの追加効果としては下記
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2020年12月に登場した武器 |
錬成の条件が厳しい
ドラクエウォークは、いわゆる「位置ゲーム」です。 他のソーシャルゲームとは違い、強くなるためには、少なからず自分自身が歩かなければなりません。 いかに少ない歩数(時間)で敵を全滅させられるかが重要になってきます。 そういった中で、弱い武器を装備するとどうなるでしょうか。 フィールドで通常出会うモンスターで苦戦あるいは長期化するため、効率が落ちます。 レベル上げの必要が無い、一部のトッププレイヤー層を除くとこれはかなりの痛手です。
性能が求められるタイミングで登場
システムが登場したタイミングも良くなかったのでは無いかと思います。 4月に登場したそれまでのどの回復武器よりも一段優れていた「回復杖」の登場、 その回復杖を以ってしてもソロ討伐の難しい「竜王」の登場(しかも、ドロップアイテム「こころ」が強い)。 この流れで登場し、かつて登場した勇者の武器!となれば、現状を打開できるだけの性能を期待していた方もいたと思います。 また、「錬成」という言葉から、 本作シリーズで登場した「錬金釜」を想像し、 錬金釜ほどの強力なテコ入れにならなかったこと落胆する声もありました。
まとめと感想
今回、ドラクエウォークに追加された「錬成」システムについて記載しました。 システムについてはテコ入れであり、良い制度だと思うのですが、対象となった武器の種類が少なかったこと加えて 、苦労して最大まで錬成してもそこまで、性能が上がらないのが、不評の原因でした。 古くからある武器が現行の武器を凌駕すると、それはそれで不平が出て、また新規武器の集金力が弱くなります。 そうした、色々なことを考慮した結果が、今回の不評を招いたのでは無いのかなと思います。 現状の武器と同等か特定の特徴を出して差別化するのが良かったのかなと思います。 今後の、「錬成」システムへのテコ入れに期待というところでしょうか。