新NISAの仕様が公開されて間もないですが、 正直変更内容が自分にとっては不利益しか無いですね。 シンプルで良かったNISAはどこへやら。
- 積み立てNISA(一階)と一般NISA(二階)を合体してよく分からないものに
- 1階を利用しないと2階を利用して投資信託を購入できない
- 2階だけを利用する場合は国内株式のみ
- 2階だけを利用する場合は上限額も減少
- 1階部分利用者は割と便利になり、若者の投資を促すのが狙い
- 若い世代にもっと投資を促すのが狙い!?
- まとめ
積み立てNISA(一階)と一般NISA(二階)を合体してよく分からないものに
新しいNISAですが、月々決まった額を積み立てる積み立てNISAとそうした制約が無い一般NISAの合体版と考えてください。 合体してメリットがあるならいいかもせれませんが、 一般NISA枠を利用していた私には良いところが見つかりませんでした。 現状で、一般NISAだけを利用していた人には不利益しかありません。 ちなみに、積み立てNISA部分を「一階」、一般NISA部分を「二階」に例えて、新NISAは「二階建て」の制度なんて呼ばれ方をしています。 金融庁のHPから借用した表にも同じ表現がありますよね~。
1階を利用しないと2階を利用して投資信託を購入できない
個人的に一番のデメリットはこれですね。 新制度では、積み立てNISAに課金しなければ、一般NISAで投資信託を購入できません。 何故したくもない積み立てNISAを購入しなければならないのか分かりません。 投資信託のインデックス投資がやたらと人気ですからね。 その人気を利用して積み立てNISAの商品にもお金を流したいのでしょうね。 露骨な積み立てNISA押しが癪ですね。 2階部分だけを利用させまいという意気込みが伝わってきます。
2階だけを利用する場合は国内株式のみ
国内株式だけお許しを与える辺りも個人的には癪でした。 まあ、私の気持ちは置いておいて、 何故国内株式だけ許可したんですかね〜。 NISAというと5年間の保有期限があるので、 5年後には売却するかロールオーバーすることになります。 当然ですが、NISAなんて利益が出ていなければ無用な制度なので、5年後にたまたま株価が落ち込んでいてそのタイミングで保有期限が来ると売却しないといけませんからね。 そうなると、NISAはデメリットしか無いわけです。
2階だけを利用する場合は上限額も減少
一般NISA枠の改悪はまだまだ続きます。 上限額が120万円から102万円に減少します。 せめて増やして欲しかったですね。 一階部分に押し入られたような気持ちです。
1階部分利用者は割と便利になり、若者の投資を促すのが狙い
積立NISA部分の上限額も当然小さくなります。 しかし、減った分は2階部分で同じ運用をすればいいだけなので、そこまでデメリットでは無いように思います。 まあ、違う制約に縛られた口座をやりくりするのは正直ストレスでしょうが、 お金に余裕がでれば柔軟に2階部分を利用できるようになるので、積立NISAを利用している人にもっとお金を出してほしいのでしょう。
2021年時点では積立NISAが人気
2021年時点では、積立NISAの人気がすごいです。 総数こそ古くからある一般NISAに負けていますが、 伸び率でいうと積立NISAなのでしょう。
若い世代にもっと投資を促すのが狙い!?
こちらが年代別の口座開設数ですね。 若い世代に受け入れられているわけですね。 元手も限られていてちょっとした損失が致命的なので、 積立NISAの手堅い銘柄は魅力的なのでしょう。 この世代からもっとお金を出して欲しい制度改正の印象です。
出典:NISA口座開設・利用状況調査結果(JSDA) https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf
まとめ
まとめると、積み立てNISA救済のため一般NISAはナーフされました。 現行のNISAですら、仕組みがややこしいという不評があったのに、今回の制度変更によってさらに複雑に。 若者狙いのために2階建てにするのはいいんだけど、変な制約は入れないで欲しかったな~